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8・3(金) 短期バイト6日目
人の心はわからないもの。

あの時、私の不可解な行動に対して石田
さんが実際何を思ったのか、今となって
は知る由もない。


その後。

石田さんとの関係がどのようになったの
か正直よく覚えていない。お互いに、あ
の出来事はなかったものとして、それま
で通りの自然な感じでふるまおうとして
いた気はするのだが。ただ、お互いの部
屋には行かなくなったかもしれない。

私はその年の12月、アパートを出た。
石田さんとの事が原因ではなく、車の通
りのかなり多い道路に面したアパートだ
ったので車の騒音が絶えずしており、静
かな所に越したくなったのだ。

その後、石田さんと何回くらい会えただ
ろうか。
覚えているのは、そのアパートの近くに
将棋部の先輩のアパートがあり、そこに
泊まりに行くついでに1、2度石田さん
の部屋を訪ねて「元気?」などと、少し
しゃべったりはした。

しかし、そんなことも間もなくなくなっ
ていった。


同じ年に入学した人達が卒業する季節。
おさらく石田さんも4年で卒業したはず
だが、留年がだいぶ以前から確定してい
た私はすっかり石田さんのことなど忘れ
ていた。


そして、あれから10年たった現在。
私は石田さんの出身地や連絡先はおろか
、下の名前すら忘れてしまった。

ただ、あのアパートで過ごした7ヶ月、
その記憶の断片

―ポストに入っていたトランクスや
 布団で寝込んでいた石田さんの姿―

を拾い集めて見ると、あの時期が私の3
0年の中で、一番「青春」というものに
近いと言えるのかもしれない。
08/03 17:37 | プライベート | CM:0 | TB:0
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